乳幼児期は、樹に例えれば大事な大事な根っこにあたります。この根っこをしっかり育てないと大きな木にはなりません。とかく生活環境、社会環境の実体験の不足、経験不足、体力不足が取りざたされる子どもたちですが、集団での保育の中で豊かな実体験をさせ、心身を鍛え、笑顔で目を輝かせて遊ぶ子どもを育てたい、大地に強い根を張って将来幹の太い葉の茂った大樹になるような子どもを育てたい、私たちは、これからもこのことをよく考えながら保育と教育を続けていかなければいけません。また幼保連携型認定こども園として、地域の方々の子育ての支援も充実させていきたいと思っています。
西園こども園
園長林恵理香
幼かった私が保育士になりたいと思った時の事を鮮明に覚えています。
私は、保育士として19年、施設長としてはまだまだ数年。いまだに、あの時はこうしたなあ、あの時はこうだった、と思いだすのは保育士として担任していた頃。その中でも、やっぱり一番は、先輩の先生と一緒に保育をする、何かを作る、話し合う。ドキドキしたり、憧れたり。仲間と認めてもらえることが、嬉しくて。元気になれて。すべてに、「仲間」のすがたがあります。仲間が大事になっていたから、元気に働けていた。安心して子どもたちと向き合えていた。その経験も、今の自分の一部になっていて、仲間の偉大さを感じます。その時は、何気ない一日だったかもしれないけれどそれが今ではかけがえのない日々でした。夢中になって追い続ける、ゴールがないけど足を止めない。ずっと走り続けていきたい。そこには、必ず仲間も一緒に。
そして、今では、仲間は先輩よりも後輩の方が多くなりましたが、“してもらったこと”をまた後輩にしてあげたい、一緒に分かち合いたい。時代の流れと相談しながら・・・また違った仲間も楽しみです。同じ時代に同じ場所で働ける奇跡を大切にしていきたいです。
あずまの森こども園
園長渡辺恵満子
ここ数年、保育現場も新制度を取り入れた保育や、認定こども園に移行の選択など、目まぐるしく変化しています。子どもを取り巻く環境は変わっても、昔も今も変わらないのは子どもたちです。「先生おはよう」の声に元気をもらい、日々成長していく子どもたちの姿を身近で見られる幸せを感じています。安心して楽しく園生活が送れるよう、社会に目を向け、何を必要としているかを考えながら、保護者・子どもに寄り添った保育をしていきたいと思います。
毎年入園の時期になると泣きながら登園してくる子や、後ろ髪をひかれる思いで子どもを預けていくお母さん方を見ると、なんだか切ない思いがしてしまします。ほとんどの子どもたちは入園すると、一緒に生活しているお父さん・お母さん、又はおじいちゃん・おばちゃんから離れ、初めての「社会」に接しています。そんな「社会」でもある園で一緒に生活する大人として、毎日明るく元気な姿を見せてあげたいと思っています。
あずまの森こども園
副園長石原雅紀
西園こども園
主幹保育教諭
私が短大を卒業した頃は、保育士・幼稚園教諭は就職難の時代でした。なので、自分の目指していた保育の仕事に就くことができ、とても嬉しく思っていました。
期待と不安でいっぱいでしたが、子どもたちに「先生」と呼ばれ、なんだか照れくさいようなくすぐったいような感じがしました。と同時に、責任ある仕事に就いたんだなと改めて思いました。
始めの2年間はフリーで先輩の先生方の仕事を見て学ばせてもらいました。全クラスに入ることができ、全園児と触れ合えてとても幸せでした。無我夢中で過ごした2年間でしたが、その2年間があってこそ、今があるように思います。
初めて担任を持った時は、本当に保育士になって良かったなと思いました。時には失敗して落ち込むこともありましたが、先輩の励ましと子どもたちの笑顔で、今日までこの仕事を続けてこられたような気がします。
幼稚園、保育園、一般企業を経て、やはり子どもと関わる仕事がしたいと思いを馳せ、今日に至っています。
それぞれで得た経験は、保育者として人として大いに役立っています。また、本気で向き合える仕事に出会えたことに感謝しています。
保育は、人の「いのち」を預かるという大変な仕事です。それゆえに、子どもたちから得ることは大きい。
あずまの森こども園
主幹保育教諭
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